前 説
目 次
|
"Space, the final
frontier. These are the voyages
of the starship Enterprise
.
It's five year mission, to explore strange new
worlds, to seek out new life and new civilizations, to boldly
go where no man has gone
before..."
(日本語訳)
『宇宙..それは人類に残された最後の開拓地である。そこには人類の想像を絶する新しい文明、新しい生命が待ち受けているに違いない。これは人類最初の試みとして、5年間の調査飛行に飛び立った宇宙船USSエンタープライズ号
の驚異に満ちた物語である..』 (ジーン・ロッデンベリー原作のSFの名作「スタートレック」より。)
宇宙探検の物語はたくさんありますが、このジーン・ロッデンベリーの物語は秀逸です。
1966年「スタートレック」テレビシリーズスタート
その後、ドラマ6本、映画13本が製作されました。
「Lost in
Space」や「Contact」は1作で終わってしまい残念でしたが、遂に「スタートレック」を凌ぐとも思われる、考古学と合体した新たな宇宙探検ストーリーが始まりました。
1994年「スターゲート」
1997年「スターゲート SG-1」テレビシリーズスタート
(世界最長番組、ギネス記録)
さて、この世界には2つの未知の領域があります。地球外宇宙と地球内部です。現在まで地球内部への掘削距離の最高記録は約12000m=12km。地球の半径は約6400km。何と探査できているのはほんの一部の0.2%足らずです。みかんで言うならその皮も突き抜けていません。ところが、15年前素晴らしい映画ができました。
2003年「The
Core」 あらすじは以下の通りです。
中国が開発した地震による破壊兵器に対抗するために、アメリカが開発した兵器が、逆に地球を危機に陥れます。地球の核=コアの回転が停止したのです。
結果、地球から磁場が消滅。そのため太陽風が直接地球へ。人類は1年以内に確実に全滅の危機に遭遇。しかし、1人の女性軍人と5人の科学者が地球を救うため、バージル号に乗って、再び地球の核=コアを回転させるために地球の核(コア)に向かいます。
映画では、世界初の地殻内CGを導入。(地殻内は超高圧。物理学的に空洞やクリスタル空間があるのは納得できないが、未だにこれを超える映画はない。)地球を救うために命を捧げた科学者らの行動は感動的です。そして、奇跡的に脱出した2人は深海へ浮上。バージル号から発する超音波に集まったクジラたちのおかげで、広大な海の中でその場所を発見され、2人は助かります。
米軍はこの事実を隠蔽するのですが、救助に協力し、一早くクジラの存在に気付いた男「フィンチ
」。彼は極悪ハッカーとして拘束された後、腕前を買われて参加させられたのですが、人類を救った科学者らの功績を世界に発信します。
さて、このストーリーに出てくる「バージル」という名前。忘れてはいけません。サンダーバード、IR(International Rescue:国際救助隊)です。特殊救助艇を搭載して最も危険な場所に赴く2号。死に直面する人々を救いに向かうIR隊員、その名は「バージル」。「バージル」の意味は「地獄の案内人」ですが、それは正に地獄のような被災地へ向かい、難渋する人々を命をかけて救助する者を暗示しています。
また、「The Core」に出てくるハッカーの「フィンチ」。忘れられない近未来(ほぼ現代か・・)のSFの名作「The Person
of Interest」の天才科学者、通称ハロルド・フィンチ(マイケル・エマーソン、女優の奥さんも出演。)
皆、過去の作品に深く敬意を表していることが良く分かります。
そして「スターゲート」シリーズは新たな段階に突入します。
2004〜2008年「スターゲート−アトランティス」 幻の古代都市アトランティスがペガサス銀河にあった、という想定で、再びエイリアンとの戦いと開拓・交易ミッションが続けられます。
人類の宇宙への思いは果てることがありませんが、現実はSFのようにはいきません。米ソの宇宙開発競争(戦争)は終結。ロシア、アメリカ、欧州を中心にして共同で宇宙探査を行う時代がやってきたのです。
衛星打上げを除いて、失敗続きの日本の宇宙計画(これが・・・???)。”石ころ落として塵拾う・・・アルアル探検隊” JAXAはこんな恥ずかしいことはやめにしましょう。今我々日本人は、自分の国の衰退と滅亡を考えるべき時です。優れた頭脳を持つ者は是非、海外へ行ってほしい。科学に奉仕する者はファラデーの言葉の通り「ただの人」であればよいのであり、「日本人」である必要はないのです。
前説が長くなりすぎました。ここに2018年8/18現在の宇宙探査機の宇宙図を示します。(日本の塵拾い計画はもともと含まれていません。国立天文台も遂にあきれたか・・? 当然ですが。)
この図は平面ですが、実際は立体的に全く異なる方向に探査機は進んでいます。

以下、NASAの火星レポートを多少手を加えながら掲載しました。マウスを移動し、下線が現われたらその場所をクリックしてください。
[2019.3.5]インサイトのモール(モグラ)、掘削作業停止!
2/12にHP3の設置を完了。2/28からハンマリング作業を開始したが、3/2に至っても進展なし。何か堅い岩石にぶつかったと見られているが、詳細は調査中だ。
[2019.2.28]コンピュータ・リセット発生、オポチュニティ、通常任務に復帰!
2/13にオペレーション中止となったオポチュニテイ・ローバー。その後、コンピュータ・リセットが発生。遂にローバーは起動に成功した。だが、JPLはその原因を解析するため、ミッションを中止してそのメモリ内容を調査することに。
[2019.2.13]さらば、オポチュニティ!ついにその任務を終了する
火星で数々の発見を行い、90日だけのミッションを14年以上に渡り継続してきたオポチュニティ・ローバー。NASAはローバーの回復作業に見切りをつけ、インサイトといよいよ次の火星2020計画に期待をかける。オポチュニティよ、よくやった!
[2018.12.19]インサイト、火星に地震計を設置!
火星上に地震計を設置することに成功。インサイトのロボットアームは見事に主要なミッションをこなし、数度の傾きを調整した後、データ返送を開始する!
[2018.12.18]インサイトの技術者、研究所内に火星の岩石の庭を造成!
地球上に火星のインサイト着陸船の直前の地形を造成。ホロレンズを使用して模擬空間を実現!
[2018.12.13]インサイト、宇宙から撮影される!
火星インサイト着陸船、宇宙からの初の画像で認識される!
[2018.12.11]インサイト、自撮り写真を撮る!
インサイトが火星上で初の自撮り写真を撮り、送ってきた。
[2018.12.07]インサイト、火星の風を捕える!
インサイトが火星上で風の音を捕え、そのデータを送信してきた。
[2018.12.06]インサイト、ロボットアームを伸縮!
インサイトのデッキとエリシウム平原の鮮明な写真が送られてきた。インサイトはそのアームを動かして装備を火星の大地に設置し始めた。
[2018.11.30]インサイトの着陸地点の写真を公表!
インサイトが撮影した着陸地点周辺の画像が公開。2枚の太陽パネルが展開され、順調にミッションに十分な発電が行われている。
[2018.11.27]キューブサットの情報をはっきりと捕える!
MarCO−Bがフライバイ時に撮った火星の写真を公開。
[2018.11.26+]インサイト、火星で光を捕える!
火星着陸に成功したインサイト。ロボットアームに取り付けられたカメラから火星の大地の写真を送ってきた。
[2018.11.26]インサイト、火星に着陸!
インサイトは火星の大気に突入、降下、着陸を見事に果たした。キューブサット(MarCO−A,−B)を経由して様々なデータが中継されてきた。
[2018.11.25]インサイト、火星まであと1日の距離に到達
7か月間の旅を経て、インサイトとキューブサット(MarCO−A,−B)は火星まであと1日の距離まで到達した。キューブサットから送られてきた写真には、目的地”火星”と各装備が映っている。待ちに待った火星へ突入の時がやって来る。見事な着陸を果たし、その任務を達成することを祈願するばかりだ。
[2018.9.6]キュリオシティは埃っぽい大空の下、あるミステリーを調査
遂に晴れた火星の空の下、ローバーから360度パノラマ写真が送られてきた。また、8月に掘削したサンプルの驚くべき分析結果が出た。ベラ・ルビン・リッジ(尾根)での分析作業が終了した後、10月にローバーはシャープ山で最後の科学任務に当たる。
[2018.8.30]オポチュニティ・ローバー上の晴れ渡る火星の空に期待
火星の強烈な砂嵐はようやく沈静化しつつある。次はローバーとの通信の復活だ。だが、作業を停止し、太陽電池パネルに砂が蓄積したまま、低電力状態を続けているローバーは復旧するのだろうか?
[2018.8.20]NASAのインサイト、火星への中間点を通過。装備の検査を実施。
火星への320百万マイル(約515百万km)もの旅を続けるインサイト宇宙船。遂に、その中間点を通過した。それを支えるクルーズ・ステージについても紹介。
[2018.8.16]オポチュニティの復旧作業は可能か?
火星最大の砂嵐に見舞われたNASAの火星探査機。その復旧は可能なのか?
[2018.7.30]火星移住計画の夢・・・破綻 15年以上に渡るNASAによる火星探査。人間のための居住環境は可能なのか?
遂に、その結論が発表された。
[2018.7/26,6/20,6/12,6/10,6/8]
進捗報告 2018年6月から7月までの火星の任務の抜粋
[2018.7.25]
火星−2003年以来の地球への大接近 2003年以来、火星の地球への大接近!次は2035年。
[2018.6.26]NASAの火星任務、南カリフォルニアの追加日程 火星での宇宙計画の内容と進捗を国民にサービスするNASA。
[2018.6.13]NASA,火星で自然科学上最大の嵐に遭遇 強大な砂嵐が火星に発生、その25%を覆いつつある。
(続く)
(謝辞)
国立天文台の”Mitaka”を利用させていただきました。ありがとうございます。
|