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NASAインサイト着陸船から撮られた52枚の個々の画像からなるこのモザイクは、最終的に宇宙船が科学装備を設置するであろう作業場所を示している。ラベンダーの注意部分はインサイトの地震計と熱流プローブが配置される場所を示す。その他の部分も有効である。 |
NASAのインサイト着陸船はカメラ嫌いではない。宇宙船は初の自撮り写真-11画像からなるモザイク-を撮るためにロボットアーム上のカメラを使用した。これは、NASAのキュリオシティ・ローバー・ミッションにより使用されたものと同じ画像処理である。多くの重複写真が撮られ、後にとじ合わされた。自撮り写真の画像には、科学装備を含む、着陸船の太陽パネルと全デッキが映っている。
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ミッション・チームのメンバーはインサイトの“作業場所”-宇宙船の直前のほぼ14×7フィート(4×2m)の三日月地帯-のその初の完全な外観をも受信した。この画像は52の個々の写真をまとめたモザイクでもある。
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今後数週間で、科学者らと技術者らは、この作業場所内のどこに宇宙船の装備を配置すべきかを決定するという骨が折れる過程を辿るだろう。次にかれらは選択された場所に地震計(内部構造用地震実験装備またはSEISと呼ばれる)と熱流プローブ(熱流と物性パッケージまたは、HP3)を注意深く設置するようにインサイトのロボットアームに命令するだろう。平地での2つの作業は最高だが、技術者らは約半インチ(1.3cm)よりも大きな岩石上にそれらを設置することを避けたいと願っている。
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“岩石、斜面、穴が近くにないことは装備にとって非常に安全であることを意味する、”と、カリフォルニア州パサデナ、NASAジェット推進研究所のインサイト主任研究員Bruce
Banerdtは語った。“もしそれが火星上でなかったなら、これはちょうど良い平坦な土地にみえるかもしれない。だがわれわれはそれに出会えてよかった。
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”インサイトの着陸チームは比較的障害となる岩石のないエリシウム平原の着陸地点を計画的に選択した。
たとえそうであっても、この着陸地点は結果としてかれらが望んだ以上に良かった。宇宙船はほぼ障害となる岩石の無い“くぼ地”
-後に砂で満たされた隕石の衝突で作られたくぼ地-に見える場所にいる。それはインサイトの装備の一つ、熱流プローブを表面下16フィート(5m)の目標へ掘り下げることをもっと容易にするはずだ。
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インサイトについて
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JPLはNASAの科学ミッション本部からインサイトを管理している。
インサイトは、アラバマ州ハンツビルの政府機関マーシャル宇宙航空センターにより管理されるNASAのディスカバリ・プログラムの一部である。
デンバーのロッキード・マーチン・スペースがその航行ステージ、着陸船、を含むインサイト宇宙船を建造した。そしてミッションのための宇宙船の運用を支援する。
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フランス国立宇宙センター(CNES)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)を含む多数のヨーロッパの同僚たちがインサイトの任務を支援している。
CNESとパリ地球物理学学院(IPGP)は、ドイツにおける太陽系探査(MPS)のためのマックス・プランク研究所、スイスのスイス技術研究所(ETH)、イギリスのインペリアル大学とオックスフォード大学、そしてJPLからの重要な貢献とともに、内部構造(SEIS)装置のための地震実験装備を提供した。
DLRは、ポーランド宇宙科学アカデミーの宇宙研究センター(CBK)からの重要な貢献と共に、熱流と物性パッケージ(HP3)装置を準備した。スペイン宇宙生物学センター(CAB)は風センサーを提供した。