ニュース|2019年2/28
リセット後、キュリオシティは通常作業可能に!
粘土部上のキュリオシティ:NASAのキュリオシティ・マーズが2019年(Sol2316)2/10にMastcamでこの画像を撮影した。ローバーは現在、多くの粘土鉱物のある“グレン・トリドン”と呼ばれるシャープ山の領域を探査している。
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2019年2/28、午前8:30PST(午前11:30EST)更新
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キュリオシティは科学上の作業のため戻り、粘土部を再度調査している。このミッションの技術チームは2/15にローバーで経験したコンピュータ・リセットの調査を続けている。その時以降、他に問題は発生していない。
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2019年2/22に報告されたオリジナル・ストーリー
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NASAのキュリオシティ・ローバーは火星で新たな発見を行うことに多忙である。
ローバーはシャープ山を2014年からずっと登っており、古代の火星環境が生命を維持できた可能性について新たな手掛かりを提供してくれるであろう粘土領域に達した。
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キュリオシティは先週金曜日、ある障害に遭遇した。
そのとき、起動中に小さな問題がその予定の行動を妨害したのだが、保護セーフモードを引き起こした。
ローバーは2/19火曜日にこのモードを脱し、問題なく普通に作業を続けている。
しかもそれ以上問題が起きることなく、30回以上起動に成功した。
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週末を通して、問題の原因を特定するのに役立つべく、チームと通信しながらキュリオシティは技術データを送受信していた。
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“われわれは正確な原因をまだ確信していないので、分析のための適切なデータを集めているところだ、“
とカリフォルニア州パサデナにあるNASAジェット推進研究所のキュリオシティの準プロジェクト・マネージャー、Steven
Leeは語った。JPLはキュリオシティ・ミッションを率いている。
“ローバーは以前にコンピュータ・リセットを経験して以来、普通に作業してきた。それは良い兆候だ、“と彼は付け加えた。“われわれは、何が起こったのかをより理解するためにそのメモリの内容を出力させるべく現在作業を続けている。”
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慎重にも慎重を期して、とLeeは語った、科学上の作業は、この問題がさらに理解されるまで一旦保留のままになるだろう。
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“短期間だが、われわれはそのメモリの変更を最小にするため、探査車へのコマンドを制限している、”とLeeは語った。“われわれはコンピュータリセットの原因となったことのいかなる証拠も破壊したくはない。その結果、科学上の運用が短期間中止されると予想している。“
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キュリオシティは活動的に火星表面を調査するための2つのNASA宇宙船の内の1つである。
インサイトは静止型着陸船であり、11/26にこの惑星に到着した。14年以上(探査のため)移動してきたオポチュニティはそのミッションを成し遂げた。
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キュリオシティは“グレン・トリドン”−粘土鉱物が軌道から見られる−と呼ばれる領域を探査してきた。
水中で形成された粘土鉱物はローバーの科学チームにとって特に興味深い。
ローバーは、生命を維持できた可能性のある古代の(火星の)環境を調査するよう特別に設計された。
水は、それを判断する場合に重要な役割を担っているのだ。
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技術者らがコンピュータ・リセット問題に取り組んでいる間、科学チームはその画像とグレン・トリドンから収集した別のデータの調査を続けている。
可能性を秘めた掘削場所がちょうど656フィート(200m)離れたところに観測された。
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“科学チームはこの魅力的な場所から初の標本を掘削したがっている、”とキュリオシティ・プロジェクトの科学者、JPLのAshwin
Vasavadaは語った。
“われわれは、どうしてこの領域がシャープ山の全歴史に適合するのか、まだ理解していない、
ゆえにわれわれは最近の画像からそれについて考えるべきことを大量に抱えている。“