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              Mars Report by "NASA"/2019.3.5
    火星インサイト着陸船の‘モール(モグラ)’、掘削を停止!



     

    ニュース|2019年3/5
    火星インサイト着陸船の‘モール(モグラ)’、掘削を停止!
     
    火星表面上のHP3:NASAのインサイト着陸船は2019年2/12に火星表面に熱と物性パッケージ(HP3)と呼ばれる熱プローブを設置した。

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    NSAの火星インサイト着陸船は表面下16フィート(5m)まで掘削し、惑星内部からやって来る熱を測定するよう設計されたプローブを有する。
    2/28火曜日に土壌内へハンマリングを始めた後、16インチ長(40cm長)プローブ−熱と物性パッケージまたはHP3と呼ばれる装置の一部−は、ハウジング構造の外、約3/4に達したところで停止した。
    3/2土曜日、第二段階のハンマリングを試みるも、大して進展は見られなかった。
    データは“モール(モグラ)”として知られるプローブが15°傾斜していることを示唆している。

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    科学者らはプローブが1つの岩石または数個の砂利にぶつかったのではないかと疑った。
    いかに少量の岩石しか着陸船の近くの表面にないようにみえるとはいえ、チームは地下の岩石が比較的少量であることを願った。例え岩石があったとしても、モール(モグラ)は小さな岩石をかたわらへ押しのけ、周囲の方向に掘り進むよう設計されていた。インサイトのためにドイツ航空宇宙センター(DLR)により準備されたこの装置は、インサイトが着陸する前のテストの間、かなり繰り返し掘削を行った。
     
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     “チームは、障害物を乗り越えるための計画を思いつくまで、より親密にかつ共同してこの状況を分析するために、しばらくハンマリングを停止することを決めた、“とDLRのHP3主任研究員Tilman Spohnはブログ記事を書いた。さらに彼は、チームがこれ以上のハンマリングを2週間延期することを望んでいる、と加えた。

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    プローブ自体が予想通りの機能をし続けていることを、データは示している。:50°F(28℃)まで加熱した後、いかに素早くその熱が土壌内に散逸するのかを測定する。熱伝導率として知られるこの特性は、モールの背面から引き出されるつなぎ鎖に埋め込まれたセンサーの調整に役立つ。一旦このモールが十分な深さに達すると、これらのテザー(つなぎ鎖)センサーは、惑星内部からやって来る火星本来の熱−それは減少する放射性物質と火星の形成により残されたエネルギーにより生み出される−を測定できる。

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    チームは火星表面上の熱伝導率を測定するために今週さらなる加熱実験を行なうだろう。
    かれらは、その表面の温度変化を測定するために、インサイトのデッキ上の放射(輻射)計をも使用するだろう。
    火星の月フォボスは今週数回、太陽の前を通過するだろう。
    頭上を通過する雲のように、食がインサイトの周囲を暗黒にし、さらに温度を下げるだろう。

     

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