Mars Report by "NASA"/2018.11.25     

”NASAのインサイト、火星から1日の距離に!
           


ニュース|2018年11/25
NASAのインサイト、火星から1日の距離に!

インサイト宇宙船が火星に接近するアーティストによる想像図

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MarCOは火星まであと2日!

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11/24に、MarCO-Bの広角度カメラが画像の左1/4下方に小さく灰色の点として見える火星の画像を撮影した。画像の右端には、宇宙船の熱ブランケットの一部は無論、高利得アンテナが映っている。

ちょうど24時間後に、NASAのインサイト宇宙船は火星への7カ月の旅を完了する。それは最高速度時6,200マイル(時速10,000km)、301,223,981マイル(484,773,006Km)の船旅だ。
ミッションを率いるカリフォルニア州パサデナのNASAジェット推進研究所の技術者らは、明日およそ正午PST(午後3時EST)に、火星の大気に突入し、パラシュートで降下し、逆推進ロケットを噴射し、着陸する準備を整えている。
            
インサイト−それは地震研究、測地学、熱輸送に使用する内部探査装置を搭載している−は火星の深奥部を研究するための初めてのミッションである。




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“われわれは、1965年以来(衛星の)周回軌道及びその表面から、その天候、大気、地質学的かつ表面の化学的性質について知ることで、火星を研究してきた、”とNASA科学ミッション本部の惑星科学部門の局長代理、Lori Glazeは語った。
“NASAが太陽系内のより深部への探検に人を送る準備をしている時、今われわれは遂に火星内部の探検をし、わが地球の隣人についての理解をより深くするだろう。”


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インサイトが火星の大気に突入する前に、いくつかの最終的な準備が行われる。
技術者らは火星上の突入点に向かう宇宙船を操縦するべく、最後の軌道修正マヌーバーに伝えようとしている。
大気に衝突し、突入、降下、着陸(EDL)する前の約2時間、チームは、宇宙船を安全にその表面に導くアルゴリズムに最後のなんらかの微調整をアップロードするはずだ。

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残りの道のりを自動的に導く前のインサイトへの指示としては、これが最後となるだろう。
EDLチームは、NASAの火星リコネッサンス・オービターからの気象報告を基本として最適化するため、インサイトの着陸に関する全段階を予めプログラムするため前もって数か月間作業した。

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 “ほとんどの国がその家族と友人と共に感謝祭を楽しんでいる間、インサイト・チームは月曜日の着陸の最後の準備をするのに多忙であった、”と、インサイド・プロジェクト・マネージャー、JPLのTom Hoffmanは語った。
“火星への着陸は、伝統的な感謝祭を果たせないのと同様に、困難であり、多大な人的犠牲を払う。だが、インサイトを成功させることは特別な努力をする価値が十分あるのだ。”

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技術者らは緊張感の中に期待をもって、インサイトが着陸に成功したという信号を待ち構えつつ、11/26にJPLに科学者らと共に騒々しく集うだろう。 

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 “思考だけの段階から火星に接近しつつある宇宙船へと、インサイトを導くまで10年以上を要した。−そして、私が初めてこの種のミッションの責任を引き受けようとする霊感を得て以来、さらに長かった、“と、主任研究員であるJPLのBruce Banerdtは語った。“だが、着陸後でさえ、われわれは開始すべき科学上の偉業のため忍耐を必要とするだろう。”

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インサイトのロボット・アームがミッションの装置を火星上に設置するには2,3カ月を要するだろう。
この期間に、技術者等は環境を監視し、着陸船の前の地形を撮影するだろう。

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JPLでは、地表の作業チームが装置を下す練習をするだろう。
かれらは室内の“火星の砂場”でインサイトの作業用レプリカ(複製)−それはミッションの火星上の実際の着陸地点と同等に製作されている−を使用するだろう、
たとえ、すぐ近くに岩石があったり、インサイトが斜めに着陸したとしても、チームは確実に、装置が安全に配備されるよう調査するだろう。

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ひとたび各装置の最終的な位置が決まれば、それぞれを注意深く持ち上げ、さらにそれらの装置を微調整するのに数週間かかるだろう。その次に、科学上の運用に実際に取り掛かる。



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インサイトについて
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JPLはNASAの科学ミッション本部からインサイトを管理している。
インサイトは、アラバマ州のハンツビルにある政府機関、マーシャル飛行センターにより管理されるNASAのディスカバリプログラムの一部である。
デンバーのロッキード・マーチン・スペース社がその航行段階と着陸船を含むインサイト宇宙船を建造し、ミッションのための宇宙船の運用を支援している。

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フランス国立宇宙センター(CNES)、パリ地球物理学学院(IPGP)、ドイツ航空宇宙センター(DLR)を含む多数のヨーロッパの同僚たちがインサイトの任務を支援している。
CNESとIPGPは、ドイツにおける太陽系探査(MPS)のためのマックス・プランク研究所、スイスのスイス技術研究所(ETH)、イギリスのインペリアル大学とオックスフォード大学、そしてJPLからの重要な貢献とともに、内部構造(SEIS)装置のための地震の実験を準備した。
DLRは、ポーランド宇宙科学アカデミーの宇宙研究センター(CBK)からの重要な貢献と共に、熱流と物理特性パッケージ(HP3)装置を準備した。スペイン宇宙生物学センター(CAB)は風センサーを提供した。

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