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     OSIRIS-REx Report by "NASA"/2018.12.10
    オシリス−レックス宇宙船、早くも小惑星上に水を発見




    ニュース|2018年12/10
    オシリス−レックス宇宙船、早くも小惑星上に水を発見!

    この2018年12/10、NASAの起源、分光解析、資源識別、保護−レゴリス(堆積物)・エクスプローラー(オリシス−レックス)ミッションからの解析データが、科学的な目標、小惑星ベンヌの粘土質沈積土内部に、水が閉じ込められていることを知らせてきた。

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    ミッションの接近段階8月中旬から12月初めの間に、宇宙船は地球から14百万マイル(2.2百万Km)を旅し、12/3にベンヌから12マイル(19Km)の位置に達した。この間に、地球の科学チームは3つの宇宙船装備をベンヌに向け、ミッション初の小惑星の科学的観測を開始した。オシリス−レックスはNASA初の小惑星標本回収ミッションである。

    宇宙船の2つの分光計、オシリスーレックス画像と赤外線分光計(OVIRS)、オシリス−レックス熱放射分光計(OTES)から得られたデータは、ヒドロキシルとして知られる原子が結合した酸素と水素原子を含む分子の存在を明らかにした。チームは、ある時期にベンヌの岩石の材料が水と相互に作用したことを意味する、これらのヒドロキシル(水酸)基が含水粘土鉱物内に小惑星の広域に渡り存在することについては疑っている。ベンヌ自体はあまりに小さいので液体の水を含むことはないのだが、この発見は、液体の水が巨大な小惑星であるベンヌの母天体にある時期に存在したということを示している。

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     “小惑星中の含水鉱物の存在は、太陽系形成の初期からの残骸ベンヌが原子的な揮発性物質や有機物の混合物を研究するためのオリシス−レックス・ミッションの優れた標本である、ということを確信させてくれる。”
    とメリーランド州グリーンベルト、NASAゴダード宇宙航空センターでOVIRS(赤外線分光計)副装備科学者Amy Simonは語った。“この材料標本はミッションにより2023年に地球へ持ちかえられ、科学者らが我が太陽系の歴史と進化について埋蔵物の新たな情報を受け取るだろう。”

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    加えて、オリシス−レックスのカメラスーツ(OCAMS)から得られたデータは、ベンヌに関する地上望遠鏡の観測を立証しており、さらにオリシス−レックス科学チームのチーフ、Michael Nolanとその協力者たちにより2013年に明らかにされたオリジナル・モデルを立証している。そのモデルは、計画された通り、ほぼ正確に表されたベンヌの直径、自転速度、傾角、総合的な形状とともに、
    小惑星の実際の形状をしっかりと予測していた。

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    ベンヌへの宇宙船の接近の間、11月に期間、小惑星のこの予備的な形状モデルはオシリス−レックスのポリカム・カメラにより撮られた画像の編集から作られた。
    この3D形状モデルは6mと小さいベンヌの特徴を示している。

    予測された形状モデルから一つ外れた値は、ベンヌの南極近くの巨大な岩の大きさである。地上の形状モデルは、この岩が少なくとも高さ33フィート(10m)であると算出した。OCAMSの観測による予備的計算では、この岩は高さ164フィート(50m)、ほぼ幅180フィート(55m)に近いことを示していた。

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    ベンヌの表面の構成は、かなりごつごつした多くの巨岩の領域と巨岩の無いわずかな比較的平坦な領域の混合である。しかしながら、表面の巨岩の量は予想以上に多い。チームは、より正確に評価するため、ベンヌ上で後に地球へ持って帰ることのできるサンプルを取れる近い範囲でさらに観測をするだろう。








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    “我々の初期のデータは、チームがオシリス−レックス・ミッションの目標として正しい小惑星を選択したことを示している。われわれはこれまでの所、ベンヌについてのなんら乗り越えられない問題を発見することはなかった、“とツーソン、アリゾナ大学オシリス−レックス主任研究員、Dante Laurettaは語った。“この宇宙船は健全であり、科学上の装備は要求された以上に作動している。さあ、冒険のときが来た。“

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    現在、このミッションは、小惑星の質量をより正確に決定するため、宇宙船を4.4マイル(7Km)までの領域に近づけてベンヌの北極、赤道、南極上を通過、飛行しながら、小惑星の事前調査を実行している。このミッションの科学者らと技術者らは、その質量が宇宙船を引き付ける小惑星の重力に影響するので、宇宙船の軌道投入を計算するため小惑星の質量を知るはずだ。ベンヌの質量を知ることは、科学チームが小惑星の構造と構成を理解する手助けになるだろう。

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    この調査はまた、宇宙船がベンヌに接近している今、観測を行うため、カナダ宇宙庁により提供された装置、オシリス−レックス・レーザー高度計(OLA)のための最初の機会を提供してくれる。

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    宇宙船の最初の軌道投入は12/31に予定されており、オシリス−レックスは、次の測量段階のために別の一連のフライバイを始めるために脱出する2019年2月中旬まで今の軌道を維持する。

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    最初の軌道を回る段階の間に、宇宙船はベンヌの中心から0.9マイル(1.4km)〜1.24マイル(2.0km)の範囲でアステロイドの軌道を回るだろう。−これまでにない最小の船体で、さらにどの宇宙船より最も近い天体軌道をまわるという新記録を樹立しつつ。


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    ゴダード(宇宙飛行センター)はオシリス−レックスのための総合的なミッション管理、システム工学、安全、ミッション保証を行っている。ツーソン、アリゾナ大学のDante Laurettaは主任研究員である。またアリゾナ大学は科学チームを率いており、ミッション科学観測の計画と情報処理の先頭に立っている。デンバーのロッキード・マーティン・スペース・システムが宇宙船を建造し、運航に備えている。Goddard and KinetX Aerospaceはオシリス−レックス宇宙船の航行を担当している。ハンツビル、アラバマのNASAマーシャル宇宙航空センターは、ワシントンの科学ミッション本部から政府機関ニューフロンティア・プログラムを管理している。


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